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ドルコスト平均法×インデックス投資、楽で儲かるって聞いたけど、、、ほんと?
ドルコスト平均法×インデックス投資は、投資の入門書から名著まで、あらゆる投資本で解説されている「王道」の投資法です。
けど、「楽して儲かる」って…怪しいですよね。
この記事では、実際に【毎月10万円】ずつ【半年間】ドルコスト平均法で、【インデックスファンド】に投資したらどうなったか、解説していきます。
こういった検証は、長期間に渡って続けることが大事なので、今回を1回目として、定期的に続けていきたいと思います。
ドルコスト平均法×インデックス投資は教科書どおりの投資法

ドルコスト平均法は、期間の分散によるリスク軽減を。インデックス投資は、指数連動を目指すファンドへの投資による投資効率の最大化を目的とした投資手法です。
この2つを組み合わせて行うことの有用性は、「ウォール街のランダム・ウォーカー」のような名著から、初心者が読む入門書でも語られています。
ドルコスト平均法: 期間を分散した定額投資
ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を、常に一定の金額で、時間を分散して、定期的に買い続ける手法です。
今回の検証では、ドルコスト平均法に忠実に、毎月1日(に時間を分散して)、10万円ずつ(定額で)、投資をおこないました。
ドル・コスト平均法で金融商品を購入した場合、相場に関わらず購入額が固定されるため、基準価額が高いときには購入口数が少なく、基準価額が低いときには購入口数が多くなります。
この手法を使うメリットとしては、値動きに波のある金融商品に投資をする際、投資タイミングや投資期間といった「時間」を分散してリスクを平準化できる点があります。
インデックス投資: 指数連動を目指すファンドへの投資
インデックス投資とは、特定の指標(インデックス)と同じ値動きするファンドへ投資する投資手法です。
ここでいう「指標」には、日経平均株価やS&P500といった「株式指数」や、各証券会社等で設定する「債券指数」などがあります。
インデックス投資の有用性は、全米累計発行部数100万部の名著「敗者のゲーム」で語られています。要約すると以下のとおり。
- 長期で見た場合、機関投資家の8割が市場平均(インデックス)に負けている。
- 市場の95%が機関投資家(プロ)であり、彼らの総意が「市場」。つまり、市場平均に勝つには、プロのミスに漬け込むしかない。
- インデックスファンドの指数は「平均への回帰」が基本。投げ売り等をせずに、長期で持ち続ける。時間をかければ負ける可能性は少ない。
⇒ 長期でインデックスファンドに投資すべき。
一言で「インデックスファンド」と言っても、目標とする指数によって中身は全く異なりますのでご注意を。
投資開始から半年後の運用成績

投資対象: SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
SBI・バンガード・S&P500は、世界最大級の運用会社であるバンガードとSBI証券が協力して提供している米国株ファンドです。米国株への投資をより低コストで行える銘柄という特徴があり、2020年11月現在の純資産総額は880億円を超えています。
また、管理報酬は年0.03%と、業界最安クラスの超優良ファンドです。
運用成績(投資開始から半年後)
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドをドルコスト平均法で毎月買い増しした際の運用成績は以下のとおりです。
元本 | 評価額 ※ 毎月1日時点 |
運用利益 | 運用利回り | |
7月 | 10.00万円 | 10.73万円 | 0.73万円 | 7.3% |
8月 | 20.00万円 | 21.65万円 | 1.65万円 | 8.2% |
9月 | 30.00万円 | 31.21万円 | 1.21万円 | 4.0% |
10月 | 40.00万円 | 42.61万円 | 2.61万円 | 6.5% |
11月 | 50.00万円 | 54.24万円 | 4.24万円 | 8.5% |
12月 | 60.00万円 | 64.80万円 | 4.80万円 | 8.0% |
6月に投資を始めて半年、12月時点で +4.80万円(+8.0%)となりました。

上記のグラフを見てわかるとおり、順調に運用利益額が増えていっています。少しできすぎですね。
この期間は、ナスダックが最高値を記録するなど、市場の調子が非常に良かったことが要因です。
ドルコスト平均法×インデックス投資の真価が問われるのは、この後の暴落を経験した後、というところでしょうか。
長期投資を前提に、もう少し様子を見ていきたいと思います。
ドルコスト平均法には懐疑的な声も

インデックス投資については、どの投資本を読んでも、異口同音に「最良の選択の一つ」として提案されていますが、一方でドルコスト平均法には懐疑的な声もあります。
買い付け時期の分散(たとえば「ドルコスト平均法」)には、投資理論的には、気休め以上の意味はない。
超簡単 お金の運用術 – 山崎 元(楽天証券 客員研究員)
ドルコスト平均法がうまくいくためには、あなたが投資を始めた日から市場が下がり、期間中の平均投資コストが最初の日よりも低い状態であることが必要です。市場が上がると、一度に投資した場合よりも損をします。どの1年間を見ても、あなたの思ったとおりになる確率は23%以下です。
父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え – J.L.コリンズ(抜粋・意訳)
ここは見解が分かれるところで、上記2冊の名著に書かれていることも説得力がありますね。
今既に大金を持っているのであれば、ドルコスト平均法を採用するか否かを考える余地がありますが、実際には、毎月の給料の中で回せる分を投資に回す、と言う方が多いはずです。
そういった状況においては、ドルコスト平均法を採用するしかありませんね。
ドルコスト平均法×インデックス投資 で大失敗することはない
ドルコスト平均法に一部議論の余地があるにしても、今回ご紹介したものは、大昔から時間をかけて確立された「王道」の投資手法です。
何にどう投資したらいいのかわからない、と言う方は、まずは、ドルコスト平均法×インデックス投資から始めてみてはいかがでしょうか。
皆さんの資産運用がうまくいき、セミリタイアがうまくいくことを祈っております!では。
興味がある方はこちらもどうぞ。セミリタイアの先輩方のブログです
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