したい人
家計簿ってつけた方がいいことは知ってるけど、続かないんだよね。
公益財団法人「家計経済研究所」の調べによれば、30代~50代の核家族世帯のうち、家計簿をつけた経験のある世帯は全体の8割に上るそうです。
一方で、定期的に家計簿をつけていると答えたのは全体の約2割程度とのこと。
家計簿は続けてこそ効果を発揮します。
続けるのに必要なことは、「強い動機」と「手間の削減(自動化)」です。
この記事では、家計簿をつけるメリット(動機)と、限りなく手間を減らして家計簿を続けやすくするコツをお伝えします。
なお、セミリタイアを目標としているのであれば、家計簿をつけることは必須要件となりますので、そのあたりも解説したいと思います。
家計簿をつけるメリット

多くの人が自分が何にいくら使っているか、正確に把握できていません。
ファイナンシャルプランナーに相談に行くと、
まずは、3か月分の家計簿をつけましょう。
と言われるのは、自分の思う支出額と、実際の支出額が大きく異なる人が少なくないからです。
では、家計簿をつけることのメリットは何なのでしょうか。
家計簿をつけるメリット
- 支出のクセが分かる
- 支出を振り返る機会ができる
- 最低生活費が分かる
支出のクセが分かる
家計簿をつけると、自分が何に、どれだけお金を使っているかがわかります。
例えば、自分はすぐにカフェに行ってしまう、とか、コンビニでの買い物が多い、とかです。
給料日前に「なぜお金がないんだ」と不思議に思っている方は、家計簿をつけることで、支出のクセ・不用意なお金の使い方を見つけることができるはずです。
支出のクセが分かれば、意識的に無駄使いを避けることができます。
いろいろと節約方法を試してみて、「なんとなく今月はお金が残った」という方法では、貯蓄額は増えません。まずは記録し、支出のクセを把握することから始めましょう。
支出を振り返る機会ができる
家計簿は、自分の支出を振り返る機会を作ってくれます。
何気なくコンビニで払ったおやつ代は次の日には忘却の彼方へと消えてしまいます。
しかし、家計簿があれば、例えば1か月後に「次の日には忘れてしまうようなおやつのためにお金を払う必要があったのか」とおやつ代支出の是非を振り返ることができます。
1回のおやつで考えると小さい話に聞こえますが、私の場合、いつ食べたかも覚えていないおやつ達に、1か月トータルで1万円以上支出していました。こうなると無視できません。
家計簿を一定期間つけていると、家計改善がうまくいっているか、とか、前年の同じ時期と比べて電気代がどうか、とかを振り返ることも可能となります。
最低生活費が分かる
「いくらあればとりあえず生きてはいけるか」を知っておくことは、心理的安全性を高めることに大変役立ちます。
不景気・インフレ・年金の減額 等、何がおきても〇円あれば大丈夫、というラインを知っておけば、漠然とした不安にさいなまれて、ぐだぐだと働き続けることもありませんね。
セミリタイアに家計簿が必要な理由

冒頭でも述べたように、セミリタイアを目指す場合、家計簿をつけることは必須要件となります。
セミリタイアした先輩方で「家計簿をつけていない」という方を見たことはありません。
家計簿がセミリタイアに与える影響は次のとおりです。
家計簿をつけることで…
- セミリタイアに必要な金額が分かる
- 支出を削減でき、セミリタイアに近づく
- セミリタイア後の生活を安定させることができる
セミリタイアに必要な金額が分かる
セミリタイアに必要な金額は「年間支出額の25倍」と言われています。
これは、アメリカトリニティ大学の研究結果から導き出されたもので、セミリタイアを目指す人にとっては、ある種常識とされております。

「年間支出額の25倍」つまりセミリタイアに必要な額を知るには、家計簿をつける必要がある、ということですね。
4%ルールに従うか従わないかは別にしても、セミリタイアは人生の一大イベントです。「年間いくら使うかわからないけど、とりあえず3000万あるからセミリタイアしよう」とはいかないでしょう。
支出を削減でき、セミリタイアに近づく
家計簿をつけると、自分の支出のクセが分かり、支出を振り返る機会できるため、無駄な支出を削減し、貯蓄率を上げることができます。
なるべく早いセミリタイアを目指すためには、貯蓄率を上げるしかありません。
私と同世代でありながら、FIREの大先輩である三菱サラリーマンこと穂高 唯希さんは、物を買うときは常に
これは、自分のリタイアする時期を先延ばしにしてまで欲しいものなのか
を自問していたとのことです。
家計簿をつけると支出削減・貯蓄への意識が高くなります。
セミリタイア後の生活を安定させることができる
セミリタイア後は、サラリーマン時代と比べて大きく収入が下がります。
そして「月いくらで生活すれば生きていける」と一定の算段をもってセミリタイアするはずです。
そんな中において、家計簿は生命線となります。
セミリタイア後も安心して生活するには、家計簿をつけることは必須要件なのです。
家計簿を続けるこつ

家計簿を続けるコツは、作業に手間をかけないこと、これにつきます。
おすすめは、【キャッシュレス決済+マネーフォワード】での自動家計簿作成です。
マネーフォワードは無料で使えて、キャッシュレス決済・クレジットカード・銀行の入出金などを元に、食費や光熱費などのカテゴリに自動で分類してくれるので、 家計簿作成の手間が限りなく0に近づきます。
とりあえず最初の設定さえしておけば、あとは自動的に家計簿ができていくので、まずは設定してみましょう。
私の毎月の支出額チェックも、マネーフォワードから自動作成された家計簿を元に実施しています。

もうひとつ家計簿を続けるコツとしては、決して「完璧を目指さない」ことです。
1円単位で記録したり、費用項目を細かく設定しすぎたり、と完璧を目指しすぎると必ず挫折する時がやってきます。
最初のうちは、とにかく「続ける」ことだけに力点を置くぐらいでちょうどいいはずです。
続けていくうちに、ゲーム感覚で支出の確認ができるようになってくればしめたもの。
実際わたしがそうでした。
今では、毎月の家計簿チェックが楽しみです。
まとめ: セミリタイアの第一歩は家計簿をつけることから
本記事では、家計簿をつけるメリットと家計簿を続けるコツを解説してきました。
メリットは、① 支出のクセが分かる、② 支出を振り返る機会ができる、③最低生活費がわかる、の3点。
続けるコツは、【キャッシュレス決済+マネーフォワード】で家計簿を自動作成し、「完璧を目指さない」ことでした。
そして、何度も言いますが、セミリタイアをするためには、家計簿をつけることが必須要件となります。
家計簿をつけることで…
- セミリタイアに必要な金額が分かる
- 支出を削減でき、セミリタイアに近づく
- セミリタイア後の生活を安定させることができる
セミリタイアを目指しているのであれば、まずは、家計簿をつけることから始めましょう。
それでは!
興味がある方はこちらもどうぞ。セミリタイアの先輩方のブログです
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